メディカル・マネジメト・アカデミア（MMA)へのご案内
メディカル・マネジメント・アカデミア 創設の思い 主宰 小島理市
三枝博音（さえぐさひろと）という科学哲学者が50年ほど前、横浜市立大学の学長をしていましたが、横須賀線脱線事故で突然亡くなられました。三枝先生は、日本にはデカルトやカントのような哲学者が存在しないと言われていたころ、三浦梅園や安藤昌益らの哲学を海外に紹介し、フランツ・ノイマンがそれを受け広く紹介して、日本の哲学者たちの深遠な思想が世界に知られるようになりました。
また日本人は無宗教者が多いと主張されていたのに対し、仏壇が各家庭にあったり、お盆の迎え火をたいたり、「たたり」「罰あたり」など多くの生活と習慣の中に宗教が溶け込んでいること（生活宗教）を詳細に紹介いたしました。
一方大学は、恩師を慕って東大・一ツ橋大から横浜市大に多くの先生が来て下さり、三商大（小樽商大・神戸商大と共に）と言われるようになりました。その先生方の一人、佐藤豊三郎教授はケインズ理論を中心とする理論経済学を担当し、後の産業能率大学・初代学長に招聘されました。小生には何かご縁の如きものを感じます。
そして、三枝先生は大学という窮屈な枠を取り払った研究をしようと「鎌倉アカデミア」を創設されました。講師は参加者が持ち回りで手弁当で実施し、授業料も無料、鎌倉のお寺を無料でお借りして、月1度くらいからつつましくスタートしました。しかし、参加者は各界のホープが多くいて、そこから後の有名な俳優や絵かき、学者が輩出されました。
鎌倉アカデミアの志をマネする意味で、向学心のある人なら誰でも集うことができる勉強会が欲しいと思い「医療に関する経営を学ぼう」とMMAをネーミングに使わせて頂いた次第です。来る人も去る人も拒まない、間違っても皆が自由に意見を言い合える人の輪の中で、間違いに気づき、インスピレーションももらえるサークル活動で、「若き学生にもう一度戻れる場を作りたい」と願います。
